PTAもう限界 「サザエさん」家庭は少数派、外の力頼れ
父親は会社、母親は家庭という「サザエさん」型家族が主流の時代は何とかなった。母親が活動の中心を担えたことが大きく、実際に1980年は専業主婦のいる世帯数が共働き世帯数の1.8倍あった。
40年以上を経た今、共働き世帯数は専業主婦がいる世帯数の2倍を超す。小学校のPTA会長を21年春まで3年務めた岡田憲治・専修大教授(政治学)は「保護者の生き方が多様になり、従来通りの活動を続けることは難しくなっている」と指摘。自身も活動全般を見直し、行事への参加義務をなくすなどした。
学校と保護者・地域が連携する仕組みをどう見直すか。模索は始まっている。
学校が外部に求めるものも変わっている。教員が苦手とする業務のデジタル化などで、外部から支援する動きも出てきた。
「教員は一生懸命に教育に取り組み、責任感も強いだけに、外の人に頼っていいのか不安を抱くのではないか」。同機構の坂東真理子理事長(昭和女子大総長)はこう推測し、外部人材の活用を各校に呼びかける。
学校に過剰な要求をする「モンスターペアレント」に悩む学校は少なくない。いじめや不登校も増え、学校と保護者の連携は一段と重要になる。まず自らが殻を破り、外の力を呼び込む。PTA頼みが限界の学校がとるべき道は明らかだ。
先生たちも外の力に遠慮なく頼ってほしい!校長先生の働きかけによるのでしょうか?期待したいです。