退去前にやっておきたい!原状回復トラブル防止チェックリスト

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2025年11月18日

退去前にやっておきたい!原状回復トラブル防止チェックリスト

はじめに

こんにちは、イエステーション矢口店です!
 

賃貸物件を退去するとき、多くの方が心配されるのが「原状回復費用はいくらかかるのか?」という点です。
 

 
「普通に住んでいただけなのに、こんなに費用がかかるの?」
 
「思った以上に請求されてびっくりした」
 
 
こういった相談は、大田区・矢口渡エリアでも毎年数多く寄せられています。
 
しかし実際には、退去前に正しい知識と準備をしておけば、原状回復トラブルはかなりの確率で防げます。
 
本記事では、これまでの相談実績をもとに、退去前に何をすべきかをチェックリストとしてわかりやすく整理しました。
 
「これから退去を控えている人」「まだ先だけれど知識として知っておきたい人」どちらにもおすすめの内容です。


 
※こちらの記事は2025年11月14日時点の情報です。


そもそも「原状回復」とは?トラブルが起きる理由

まず最初に押さえておきたいのが、「原状回復」という言葉の正しい意味です。
 
原状回復とは“借りた当時そのままに戻すこと”だと誤解されがちですが、国土交通省のガイドラインでは明確に次のように定義されています。
 
原状回復とは「借主の故意・過失や通常を超える使用による損耗を回復すること」であり、通常の生活をしていて自然に発生する汚れやキズは借主負担にはならないとされています。
 
この前提を理解しておくことで、退去時の余計な不安を大きく減らすことができます。
 
とはいえ、現場ではさまざまな理由でトラブルが起こります。例えば、

 
 
● 入居者とオーナー側の“通常損耗”の認識が異なる
 
● 契約書を読み込んでおらず、退去時の特約に気づいていない
 
● 入居時の写真や状態記録がないため、比較ができない
 
● クリーニング費用や補修費用の範囲で意見が分かれる


 
例えば、壁紙の色あせや家具跡の凹みは通常損耗ですが、タバコのヤニ汚れや大きな穴は借主負担になる可能性が高い…といったように、状況によって判断が複雑になることも多いのです。

 
そのため、退去前にしっかり準備をしておくことこそが最大のトラブル防止策と言えます。


退去前にまず確認!契約書・重要事項説明書の見直し

退去の準備を始める前に、必ずやっておきたいのが「契約書類の見直し」です。
 
退去時の費用負担は、契約時にサインした書類の内容によって大きく左右されます。
 
とくに注意して確認したいのが以下のポイントです。


 
● 退去時クリーニング費用は定額なのか実費なのか
 
● エアコンの内部洗浄が借主負担と特約で定められていないか
 
● 喫煙者の場合のクロス張替えはどう扱うか
 
● ペット飼育時の原状回復費用の取り扱い
 
● 通常損耗でも借主負担と書かれている特約の有無
 
● 畳の表替えや襖の張替えが借主負担になっていないか


 
特約は契約書よりも強い効力を持つことから、
 
1行でも見逃すと退去費用に大きく影響します。
 
「契約当時にしっかり確認したつもりだったけど、久しぶりに見たら覚えていなかった」という声も多く、退去前の見直しが重要であることが分かります。


退去日の1か月前から動く!スケジュール管理

退去準備は、余裕を持って進めるほどトラブルが減ります。
 
多くの物件は「退去申告は1か月前まで」と定められているため、退去日が決まったら早めの行動がポイントです。
 
以下は、スムーズに退去するための一般的なスケジュール例です。


 
● 1か月前:退去の申告、管理会社との退去日調整
 
● 2〜3週間前:粗大ゴミの手配、引越し会社の見積り
 
● 1週間前:荷造り最終化、室内の簡単な清掃開始
 
● 前日:冷蔵庫の電源オフ・水抜き、洗濯機のホース処理
 
● 当日:最後に部屋を一周して、見落としがないかチェック


 
このスケジュールを守ることで、
 
「最後にバタバタして部屋の掃除ができず、余計な費用が発生した」
 
という失敗を防ぐことができます。


退去前にやっておきたい原状回復チェックリスト

ここからは実際によく問い合わせがあるポイントを、箇条書きとともに詳しく解説します。
 
まずは壁や床など、大きなポイントから確認していきます。


 
  
▼壁・クロス
 

壁は原状回復トラブルの中でも特に多い項目です。

使用年数や汚れの範囲で負担が大きく変わるため、退去前の確認は必須です。
 

 
● 画びょう・押しピン跡は原則通常損耗
 
● 石膏ボードが割れるほどの穴は借主負担
 
● テープ跡や油性マーカー、落書きは補修対象
 
● 喫煙による黄ばみ・臭いは借主負担になる可能性が高い
 


 
壁の状態は誰が見ても分かりやすいだけに、最も指摘が入りやすい箇所です。
  
「この程度なら大丈夫だろう」と思っても、管理会社が判断すると借主負担になるケースもあるため、退去前に写真で残し、気になる部分は先に相談しておくと安心です。





 
▼床(フローリング・クッションフロア)
 

床は修繕費が高額になりやすい部分です。小さな傷でも、材質によっては部分補修が難しいため、事前確認が欠かせません。



 
● 家具跡の凹みは通常損耗
 
● 深い傷やへこみは借主負担
 
● 水の放置による膨れは過失扱い
 
● ペットによる傷は借主負担になる可能性が高い

 
特にフローリングは、1枚だけの交換ができないことも多く、その場合は数万円〜10万円以上のケースもあります。
 
「何が原因で傷ついたのか」を自分で思い出し、説明できるようにしておくことが大切です。



 
▼設備(キッチン・水回り)
 

キッチンや浴室などの水回りは、掃除の有無で印象が大きく変わります。
 
普段からやっていなくても、退去前に最低限の清掃をするだけで評価が変わります。

 
● 換気扇の油汚れは可能な範囲で落としておく
 
● 水垢・カビは軽く掃除することで追加費用を防げる
 
● シンクのサビ・焦げ跡は過失扱いになることも
 
● パッキンの黒カビは写真で残しておくとトラブル防止になる
 
 
水回りは「生活感が残りやすい」ため、少しの掃除で大きな差が出ます。
 
大掃除レベルまでやる必要はありませんが、軽く磨くだけでも借主の印象が大きく変わります。



 
▼エアコン
 

エアコンは、特約内容によって扱いが大きく変わる設備です。
 

 
● 内部洗浄の費用が借主負担か要確認
 
● フィルターは洗っておくと心象が良い
 
● タバコ臭やペット臭が強い場合、追加費用の可能性
 
● リモコンの電池切れは交換しておくと親切

 
特約で「エアコン内部洗浄を借主負担」と定めているケースでは、退去時に1台1万円以上の費用がかかることもあります。
 
契約書を必ず確認しておきましょう。



 
▼バルコニー
 

意外と見落としがちな部分がバルコニーです。
 

 
● 排水溝のゴミ・土埃は取り除いておく
 
● プランター跡が残っていないか確認
 
● ハト対策グッズを無断設置した場合は撤去必須
 
● 放置物や劣化物がないか最終確認

 
バルコニー清掃は、業者に依頼すると高額になりがちなため、
 
退去前にご自身で簡単に整えておくことをおすすめします。



 
▼共用部(廊下・階段)
 

退去時の荷物運搬で、共用部に傷をつけてしまうケースもあります。
 

 
● 引越し作業でつけた傷は借主負担
 
● 粗大ごみの一時放置はNG
 
● 搬入時に壁へぶつけないよう注意
 
● エレベーター養生が必要な場合は引越し会社に依頼

 
共用部は他の住民にも影響するため、管理会社が厳しくチェックするポイントです。


入居時に残しておきたい「記録」の重要性

退去トラブルの多くは、“入居時の状態がわからない”ことが原因です。
 
そのため、入居時の写真を残しておく習慣は非常に重要です。

 
● 入居直後に一通りの写真を撮影
 
● 壁・床の小傷はアップで残す
 
● 設備の型番を撮っておくと故障時に便利
 
● 写真は日付入りがベスト

 
 
入居時の記録が残っていれば、
 
「元からあった傷かどうか」を明確に示せるため、
 
不当な請求をされるリスクを大きく減らすことができます。


掃除をしておくと費用が下がる?

掃除をしても“クリーニング費用が別で請求される”ことが多いため、
 
「掃除しても意味がないのでは?」と思われがちです。

 
しかし実際には、退去前の掃除には以下のメリットがあります。

 
● 余分な汚れによる追加費用を防げる
 
● 過失扱いされる可能性を下げられる
 
● 管理会社の心象が良くなる
 
● 立会いが短時間で済む

 
 
特に水垢や油汚れは、軽くこするだけで減ることが多いため、
 
簡易的な掃除でもしておくと無駄なトラブルを避けられます。


敷金はいくら戻る?よくある誤解

敷金については、非常に多くの誤解が存在します。
 
退去時に「こんなに戻らないの?」と驚かないためにも、正しい知識を持っておくことが大切です。
 
敷金は原則「預けたお金から借主負担分を差し引いた残りが戻る」という仕組みであり、以下の場合は差し引かれます。

 
● 借主の故意・過失による修繕
 
● 退去時クリーニング費(特約により金額固定の場合も)
 
● 設備洗浄(エアコンなど)
 
● 原状回復に必要な実費


 
逆に、以下は請求されてはいけない「通常損耗」です。

 
● 壁紙の日焼け
 
● 家具を置いてできた凹み
 
● 年数による自然劣化
 
● 部品の経年摩耗

 
 
敷金が戻るかどうかは、契約書と退去時の状態によって大きく変わります。


立会い時によくあるトラブルと対策

退去立会いの時に特に多いトラブルとしては、
 
 
● クロス全面張替えを求められた
 
● 部分補修でいいのに高額な見積りを出された
 
● 経年劣化した設備の修理費を求められた
 
● 特約に書いていない請求をされた
 
● ペットの傷を理由に広範囲の交換を指摘された


 
といったケースがあります。
 
こういったトラブルを防ぐためには、以下の対策が有効です。

 
● 契約書・特約を立会いの場に持参する
 
● 気になる箇所の写真をあらかじめ撮っておく
  
● その場で同意せず、後日見積書を確認してから判断
 
● 不明点は書面に記録してもらう

 
「急いでいるから」とその場でサインすると、後戻りできなくなってしまうため注意が必要です。


管理会社・オーナーと揉めそうなときの相談先

もし話し合いがまとまらない場合や、不当な請求だと感じる場合には、公的な相談窓口を活用しましょう。

 
● 大田区消費生活センター
 
● 国民生活センター
 
● 東京都住宅相談窓口
 
● 不動産適正取引推進機構(RETIO)
 

 
実際の判断例を基にアドバイスしてくれるため、
 
「この請求は妥当なのか?」といった疑問もすぐに相談できます。


まとめ:退去前チェックでトラブルは防げる!

原状回復トラブルは“退去前の準備”でほぼ防ぐことができます。
 
事前に契約書の見直しやチェックリストで室内確認をしておきましょう。

 
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