矢口渡の住みやすさ（アクセス・家賃相場・住みやすさ・治安・地盤　編）

矢口渡は東急多摩川線の駅で、蒲田駅のお隣の駅になります。駅名は、1949年（昭和24年）まで当駅南側に存在した多摩川の渡し船の一つである「矢口の渡し」に由来しています。多摩川大橋が完成し、渡し船は廃止されていますが、それまでは多摩川の貴重な渡船場として活躍し（多くは対岸へ農作業、川崎側から新田神社参拝のために乗船）、矢口渡駅から渡船へと歩く人も多かったそうです。

矢口渡駅の1日平均乗降客数は21,789人（2021年／統計情報リサーチ）となっています。多摩川線の駅全般に言えることですが、駅自体はあまり大きくない割に乗降客数はまずまずの数といえます。

東急多摩川線は蒲田駅と多摩川駅をつなぐ路線で、駅の数は7駅のみです。蒲田駅から多摩川駅までの所要時間は12分になります。その中で矢口渡駅について見てみましょう。矢口渡駅からは、どの方面に行くのにもとても便利です。東急多摩川線で「蒲田」まで１駅、所要時間は3分です。「蒲田」でＪＲ京浜東北線に乗り換えれば、「品川」「東京」「川崎」「横浜」など主要な駅へ行くことができますし、東急池上線に乗り換えれば「五反田」にも行くこともできます。

 また、向きを変えて東急多摩川線で「多摩川」まで5駅、所要時間は9分です。「多摩川」から東急東横線（東京メトロ副都心線直通）で「渋谷」「新宿」など大型商業施設の充実した街へ、東急目黒線（都営三田線、東京メトロ南北線直通）で「大手町」「永田町」などビジネス街へ行くことができます。

JR蒲田駅と京急蒲田駅をつなぐ新空港線(通称、蒲蒲線)の計画が実現に向けて動き出しています。蒲蒲線とは、東急多摩川線が矢口渡駅付近から地下化され、東急蒲田駅と京急蒲田駅を地下鉄でつなぎ、京急空港線の大鳥居駅の手前付近で京急空港線に乗り入れる計画のことです。

東急多摩川線は矢口渡駅付近から地下化するため、現在の東急多摩川線の蒲田駅は駅舎が地下に移動する計画となっています。京急蒲田駅の地下にも、蒲蒲線の新たな駅ができる予定です。

JR蒲田駅と京急蒲田駅は800ｍほど離れていますが、その間が地下鉄でつながることでJR京浜東北線と京浜急行本線との間にある分断が解消されることになります。現状ではJR蒲田駅と京急蒲田駅との間を移動するには徒歩やバス等での移動を強いられていますが、蒲蒲線ができれば両駅間の移動がしやすくなることが期待できます。

蒲蒲線は単にJR蒲田駅と京急蒲田駅との間をつなげるだけでなく、東急多摩川線が京急空港線にも乗り入れることで、羽田空港へのアクセスが大きく向上することになります。将来は東急東横線や東京メトロ副都心線からの直通乗り入れも視野に入っており、蒲蒲線ができれば、渋谷や新宿、埼玉県方面から羽田空港へのアクセス向上が期待できます。蒲蒲線が東横線とも接続すれば、例えば多摩川から羽田空港までの所要時間が現在の約43分から29分となり14分も短縮される予定です。

蒲蒲線の整備は、一期整備と二期整備の2段階に分かれた計画となっています。一期整備とは、東急多摩川線の矢口渡駅付近から地下化し、京急蒲田駅までつなぐ整備工事のことを指します。京急蒲田駅までの地下化を先に行うのは、JR蒲田駅と京急蒲田駅の未接続の解消が第一優先として考えられているためです。

二期整備とは、京急蒲田駅から京急空港線の大鳥居駅の手前で東急と京急を接続する整備のことを指します。蒲蒲線計画が進むことで、矢口渡への注目度も今後上がってくる可能性がありますね。

（出所）ＬＩＦＵＬＬ　ＨＯＭＥ‘Ｓ

一人暮らし向けの物件における大田区の家賃相場は、東京２３区の中では安い方から９番目、10番目あたりに位置しています。そして、矢口渡周辺の家賃相場は、大田区の家賃相場と比較すると少し安い方に入ります。すぐお隣の蒲田駅の家賃相場はググっと上がることを考えると、「便利さと経済性を両方追求したい！」方にはお勧めのエリアです。蒲田駅では予算オーバーのお客様は、ぜひ矢口渡駅で物件を探されてみてはいかがでしょうか。

住みやすい点

・駅前の商店街が充実している

・スーパーが充実している

・幹線道路に近く、車でのお出掛けに便利

・都心に近いのに、どことなく長閑で人情味あふれた空気がある

・多摩川が近く自然が多い

・

住みにくい点

・幹線通り沿いは車の騒音や排気ガスが気になる

・蒲田駅方面へ行くと治安の悪化が気になる

・通勤や通学で駅を利用する場合、必ず行きか帰りに踏み切りを渡ることになる

矢口渡は、買い物は幹線通り沿いや駅前で、住むところは閑静な住宅街で、という住みわけが可能なエリアといえるでしょう。2019年夏に開催して以来、コロナ禍の影響で実施できなかった矢口の渡商店街の「わたし盆踊り」も2023年8月に還ってきました！商店街事務所では、来場のお子様にお菓子のプレゼント（無くなり次第終了）がありますし、南蒲幼稚園児による盆踊りや矢口小学校児童による矢口ソーランなども披露され、ご家族で楽しめるイベントです。また、矢口渡駅から環状八号線を渡るとすぐの安方商店街では毎月第4金曜には夕市が開催されます。参加店舗で様々なサービスが受けられ、こちらもご家族で気軽に楽しめそうなイベントですね。

では、暮らすうえで気になる矢口渡駅周辺の治安を見てみましょう。

警察の管轄をもとにすると東京23区は77地域に、大田区は大森、田園調布、蒲田、池上、東京空港の5つの地域に分けられます。77地域の犯罪の多さを色で示すと↓のようになります。

徒歩20分圏内で1年間に起きた凶悪・粗暴な犯罪件数の比較で、多い地域から 赤>>黄>>緑 となっています。

治安の良し悪しを判断するには、他の地域と同じ基準で比べる必要があります。そこで地域ごとの広さの基準を同じにして、徒歩圏内の犯罪発生率に換算して治安を比べます。歩く速度を4km/hとすると徒歩20分でいけるエリアは約5.6km2。その中で1年間に発生した犯罪件数の多さで治安の良し悪し比べると↓のようになります。

矢口渡はこの大田区の５つの地域のなかでは池上地域に分類されますので、治安の良いといえる地域です。ただ、お隣の蒲田駅は大田区内では犯罪の最も多い地域になります。矢口渡で物件を探す場合にはその辺りを考慮し、駅前や西側の住宅街がおすすめです。

また、大雨などによる水害の危険性が高い場所は、主に周囲に比べて標高の低い場所（低地）、急激に標高が変わる場所（急傾斜地）、川沿いの地域になります。大田区の大半の地域は低地ですし、矢口渡周辺には、多摩川が流れています。普段、多摩川の河川敷は公園やグラウンドとして利用され、憩いの場となっておりますが、大雨で氾濫した場合は非常に危険と言えるでしょう。

①都心をはじめどこへ行くのにもアクセスが良い

②駅前商店街やスーパーなど買い物に便利

③閑静な住宅街がある

④都会なのにどこか長閑さがある

⑤治安が良く、女性の一人暮らしでも安心

矢口渡で物件をお探しの際は、地元で15年の実績があるイエステーション矢口店にご相談ください。お客様のお力になれるよう一生懸命努力致します。

※イエステーションは全国約140店舗の安心のネットワークです。グループ全体で年間契約数約7700件の仲介実績があります。