
こんにちは、イエステーション矢口店です!
厳しい暑さが続き、沖縄・九州・四国地方では異例の早さで梅雨上けが報じられました。
年々厳しさを増す猛暑に、「もうエアコンだけでは太刀打ちできない!」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、私たちのもとには「賃貸でも暑さ対策ってできるんですか?」というご相談が多く寄せられています。
たしかに賃貸住宅は、原状回復義務のある中でリフォームが難しく、大掛かりな断熱工事などはできません。けれども、実は小さな工夫の積み重ねで、驚くほど快適な空間を作ることができるのです。
この記事では、今日から実践できる「賃貸でもOKな暑さ対策」を5つの切り口からご紹介。ぜひご自宅でも試してみてくださいね!
賃貸でできる暑さ対策を考えるために、まずは住まいの熱ごもりのメカニズムについてご説明します。
夏になると「外よりも部屋の中のほうが暑い」と感じることがありますよね。
それは偶然ではなく、住まいの構造や生活環境に起因する“熱ごもり”の仕組みが関係しています。
ここでは、部屋が暑くなる主な原因を5つに分けてご紹介します。
1. 【窓からの直射日光と熱の侵入】
もっとも大きな要因が、窓から差し込む太陽光と熱(赤外線)です。
特に南向きや西向きの窓は、日中から夕方にかけて強烈な日差しを浴びやすく、室内温度を一気に上昇させます。
しかも、一般的な1枚ガラス(単板ガラス)は熱を通しやすいため、室外の熱がそのまま室内に入り込み、冷房効果を打ち消してしまうのです。
2. 【建物自体の蓄熱】
アスファルト舗装やコンクリート外壁など、現代の都市型住宅は熱を吸収・蓄積しやすい素材でできています。
昼間に吸収した熱が、夜になっても建物内外に放出され続けるため、夜になっても室温が下がらない「夜間熱中症」リスクの要因にもなっています。
マンションの上階などは、屋根からの熱も加わり、特に暑さがこもりやすくなります。
3. 【通気不足による熱の滞留】
窓を閉め切っている、または風の通り道がない間取りや家具の配置なども、熱ごもりの原因となります。
風が流れない部屋では、熱気が天井付近や部屋の隅に滞留しやすく、体感温度が上がってしまいます。
換気が不十分な住宅では、冷房の効きも悪くなり、結果として電気代の増加にもつながります。
4. 【生活熱(家電・調理など)】
冷蔵庫・照明・テレビ・パソコンなど、家電製品が稼働中に出す熱(生活熱)も見逃せません。
特に夏場は冷房と同時に家電を長時間使いがちで、その分室温上昇を促してしまいます。
また、ガスコンロなどの火を使った調理も室温に大きく影響します。料理中にキッチンだけ極端に暑くなるのはこのためです。
5. 【断熱性能の不足】
築年数が古い物件や、断熱材が不十分な住宅では、外気の影響をそのまま受けやすくなります。
屋根裏や壁面からの熱の侵入も多く、エアコンで冷やしてもすぐに外気の熱が入り込み、室温が安定しません。
特に賃貸住宅では、断熱改修が難しいため、室温の変化が大きくなりやすい傾向があります。
こうした複数の要因が組み合わさることで、室内は外よりも暑くなることがあります。
つまり、「部屋が暑い」と感じたとき、それは単に外の気温が高いだけでなく、住まいの構造や生活習慣、設備の使い方に根本原因が潜んでいるのです。
室温の上昇を抑えるには、「熱の侵入を防ぐ」「こもった熱を逃がす」「そもそも熱を出さない」この3つの視点が重要。原因を正しく理解することで、効果的な暑さ対策が可能になります。
それではここから、「賃貸でもOKな暑さ対策」を5つの切り口からご紹介していきます!
室内が暑くなる最大の原因は、「窓から入り込む日差しと熱」。
特に午後から西日が差し込むお部屋は、夕方になっても室温が下がりにくく、エアコンの効きが悪い…といったお悩みも少なくありません。
そこでおすすめしたいのが、遮熱カーテン・遮光ロールスクリーン・断熱フィルムなどの“窓対策グッズ”です。
遮熱カーテンは、裏地にアルミコーティングなどの特殊加工が施されており、太陽光の熱線を反射してくれます。
特に南向きや西向きのお部屋には非常に効果的で、これだけで室温が2〜3℃違うこともあります。
また、遮光ロールスクリーンは見た目もスッキリとしており、寝室や書斎などにもマッチします。
さらに、窓ガラスに貼るタイプの遮熱フィルムは、外からの熱を遮断しつつ、紫外線カットの効果も。最近では、貼って剥がせるタイプも多く販売されているため、賃貸物件でも安心して使えます。
日差しは、昼間だけでなく、建物自体に熱を蓄積させてしまいます。窓まわりを工夫することで、そもそも熱が室内に入りにくい空間をつくることができるのです。
「エアコンをつけているのに、なんだか蒸し暑い」「扇風機の風がぬるい」と感じたことはありませんか?
その原因は、空気が部屋の中で滞留しているからかもしれません。風の通り道が確保されていないと、室温が下がりにくく、体感的な涼しさを感じにくくなります。
そこで意識していただきたいのが、「空気の流れをデザインする」という考え方です。
最も基本的な方法は、部屋の対角線上にある2か所の開口部(窓・ドア)を開けること。
風は一方向ではなく、空気の出入りがあることで流れが生まれます。
もし窓が1方向しかない場合でも、サーキュレーターや扇風機を活用して人工的に風を作ることで、空気のよどみを解消できます。特にサーキュレーターは、冷房の風を循環させて室内の温度ムラをなくす効果が高く、節電にもつながります。
また、玄関に通風口がない場合は、突っ張り棒とメッシュカーテンで簡易的な風通し空間を作るのもおすすめです。最近では、玄関に取り付け可能なマグネット式の網戸なども販売されており、DIY感覚で取り入れられますよ。
エアコンをつけっぱなしにしていても「なかなか涼しくならない」「電気代が不安…」という声をよく伺います。
それは、室内の熱の逃げ場がない・または循環できていないことが原因のひとつです。
ここで注目したいのが、「冷房効率の最大化」。サーキュレーターはもちろん、家具の配置や床材の選び方によっても、室温の体感は大きく変わってきます。
例えば、背の高い家具をエアコンの吹き出し口の前に置いてしまうと、冷風が遮られ、空気の流れが妨げられてしまいます。
また、フローリングの上に接触冷感のラグや竹マットを敷くことで、床から感じる温度が下がり、体感的にもずいぶん快適になります。
さらに、冷感素材の寝具(冷却パッドやジェル枕など)を活用することで、夜間のエアコン使用を抑えることもできます。寝具を見直すだけで、冷房なしでも快適に眠れる環境を作ることも可能です。
これらの工夫はどれも原状回復が不要で、低コストで実現可能。
快適な夏の暮らしには、「冷やす」だけでなく「逃がす・抑える」という視点が不可欠です。
視覚的な“涼”も、実は体感温度に大きく影響します。
ベランダがある方は、ちょっとした自然を取り入れることで、癒しと暑さ対策を両立することができます。
まずおすすめなのが、緑のカーテン。
つる性植物(ゴーヤ・朝顔・ヘチマなど)をプランターで育てて、ネットに這わせれば、自然のカーテンが完成。
直射日光を遮りつつ、葉の蒸散作用によって周辺の気温を下げてくれます。
家庭菜園としても楽しめるため、小さなお子さまがいるご家庭にもぴったりです。
「植物はちょっとハードルが高い」という方には、人工芝やウッドパネルを敷いて照り返しをカットするだけでも効果的。
ベランダからの照り返しは、窓越しに室内温度を上げる要因のひとつ。床面の素材を変えることで、熱の蓄積を防げます。
さらに、朝晩に打ち水をするだけでも、気化熱により周囲の温度を一時的に下げる効果があります。
打ち水は昔ながらの日本の知恵。視覚的にも涼やかで、五感に響く暑さ対策のひとつです。
暑さ対策というと「どう冷やすか?」に目が向きがちですが、「そもそも暑くなる原因をつくらない」ことも重要です。
たとえば、家電製品の発熱。白熱電球・冷蔵庫・テレビ・PCなどは、稼働中に少なからず熱を放出しています。
LED照明に交換することで、発熱量を減らしつつ電気代の節約にもなりますし、冷蔵庫の周りを壁から5cm以上離して空気の通り道を作ることで、冷却効率も上がります。
また、寝る前のPC作業やテレビの連続使用を減らすことで、夜間の室温上昇も防げます。
さらに、夏は火を使う料理を減らすだけでもキッチンの暑さがかなり違います。
IHクッキングヒーターの利用や、電子レンジ・電気ポットの活用、冷しゃぶやそうめんなど火を使わないレシピを取り入れることで、快適な食生活を保てます。
ちょっとした意識改革が、暑さ対策にもつながるということ。まさに「暮らし方」そのものが涼しさに直結しているのです。
「暑さ対策は持ち家じゃないとできない」と思っていた方も、今日から始められる方法がたくさんあることにお気づきいただけたのではないでしょうか?
遮熱・通風・冷房効率・自然の力・生活習慣——
どれも小さな工夫ではありますが、積み重ねることで暑さに強い快適な暮らしを実現することは十分可能です!
矢口渡、武蔵新田で快適な物件をお探しの際は、地元で15年の実績があるイエステーション矢口店にお任せください。お客様のお力になれるよう一生懸命努力致します。
最新のおすすめ物件はこちらからご覧ください!
※イエステーションは全国約190店舗の安心のネットワークです。グループ全体で年間契約数約7200件の仲介実績があります。